この人生でやりたいことが決まる瞬間

 

有名なキャッチフレーズ「好きなことで生きていこう」。
もはやなつかしい。

今や好きなことを仕事にするどころか、好きなことでないと生きていけないぐらいのとこまできてますね。

コロナ禍もあってか内省する時間も増え、
より深いところで自分を見つめ直し、
やりたいことの実現に向けて動く人をよく見かけるようになりました。

ところが動いてみたもののなんとなく日々が過ぎ、実現に近づいているのかいないのかよくわからないという人もいるようです。講座受けたりオンラインサロン入ってみたり、一歩踏み出している人は増えているんですけども。

ちなみに僕の周りでは昨年あたりから時代の変化もあってかバシバシと自己実現を達成している人が増えています。

もともと実力があったからとか、既に知識が豊富だったとかそういうことではないようです。
何が違うのかを考察してみました。よかったらお付き合いください。

 

好きなこと、やりたいこと、得意なこと

好きなこと、やりたいこと、得意なことの区別がついていますか?

この手の話は本やWeb記事で散々されてきたことなのでもちろん明確な定義はありません。

僕が思うに、感情か思考か、主観か客観かのマトリクスで分けられると思っています。

好き嫌いっていうのは感情であり主観ですよね。

誰かが好き、この仕事が好き、この環境が好きなど。

やりたいやりたくないは感情と思考、そして主観ですよね。

あの人の仕事なら手伝いたい、軽井沢のリトリートに参加したいなど。

得意不得意は思考で、主観と客観です。

自分は事務仕事が得意と思っているが、人から営業に向いているとよく言われるなど。

これらは混ぜるな危険、です。

理想は確かに「好きでやりたくて得意」です。

でも実際はそうなるケースが稀だから皆さんあれこれ悩みながら生きています。

内省によって「好き、やりたい、得意」が分けられている人は、
自分の頭で考えたことか、心から湧いてくるものか、主観的か客観的かをよく理解しています。

あえて分けることで見えてくるものもあるかもしれません。

 

何を振り返るか

軽やかに自己実現できている人は、振り返りかたがうまい印象です。

手帳やノートアプリなどを使って毎週、毎月、毎年の振り返りをしている人はわりといると思います。

ただ、自分に起きた出来事、学んだこと、気づき、できたことなどを漠然とただ記していないでしょうか。

自分が振り返るべき内容をわかっていますか?

単に振り返ることが楽しい、で終わりな人なら問題ないです。

もし振り返ることでより自己実現に近づきたい人であれば、振り返るべきことの理解はとても重要になります。

例えば、僕は手帳やノート、読書、映画、漫画、お金に関すること、歴史、文化、生き物の生態、人間の身体、心理学、スピリチュアルなど興味の範囲が広いです。

これらすべてを振り返っている時期がありましたが、書くのが大変でしたし書く内容も浅くなりがちでした。

今は読書、人の心身に関することにできるだけ絞っています。
驚いたのは、その分野についてより多くのことを書くようになるかと思いきや、必要なことだけ厳選し思ったほど文量は増えなかったことです。

自己実現できている人は振り返る内容が1つに絞られている、あるいは記録する内容が限りなく1つに集約されていました。

過去の自分より一歩でも進んでいる実感というのはけっこう大事で、記録はその可視化を手伝ってくれます。情報の断捨離、そしてシンプルさは侮れません。

 

いつの間にかやっていること

得意なことは自分で気づきにくいようです。

というより、気づけないと言い切ってもいいかもしれません。

頭で考える得意なことというのは、実は過去に多くの時間を費やしてきた「経験」を「得意」と言っているケースがあります。

ある日突然、10年やってきたWebやイラスト制作を1年で自分よりもできてしまう人が現れた場合、自分の「得意」は霞みますよね?

恐らくその「得意」は本当の「得意」ではないかもしれません。

知り合いで、読書好きの僕から見ても到底追いつけなそうな読書家がいます。

彼は自分が読書について優れていると知りませんでした。

読書力ってものがありまして(僕は読書体力と呼んでます)、体力や筋力と同じように、読書力は鍛えられるものです。

読書力は、著者の書いた物語ないし主張を最後まで付き合い味わう力です。

昔と違い現代人はわからないとすぐにほっぽりだしがちなので、読書体力のある人はそれだけで優れた人になれます。

自己啓発書やビジネス書はわかりやすく書かれている(そもそも売るのが目的なので読まれることを前提としている)ので現代人でも読みやすいですが、読めない現代人だからこそそういう本しか読めず選択肢が狭まっています。

すっかり動画が重宝される時代ですが、本が読めるに越したことはありません。
なぜなら売れている動画はほとんどが本を元にしているからです。
本を読めない人が増えたから、わかりやすく解説している人が売れるのです。
いい仕組みですね。

ところで読書家の彼は読書について勉強しているわけでもなく、ひたすら読書を続けてきたのです。難しいと言われる本も最後まで読めるのです。自分で気づいていません。

こういうのが得意なことです。

そんな彼も、人に言われることで読書が得意と気づくことができました。

読書に関する発信を始めてみると、たくさんの人から注目を集めるようになりました。

 

学んだことを実践に活かす力

そうそう、学んだだけで終わってしまう人が多いのはご存じですよね。

新しいことを学ぶと、心が開けたような、自信が持てたような、未来が明るい感じがしますよね。

ただ、学んだだけで現実は変わっていないんですよね。

学びを活かして現実に反映させて始めて、学びが役に立ちます。
(反映させなくても自分に活かす学びはここでは除きます)

自己実現できている人は当然ながら学びを現実に落とし込むのがうまいです。

何をしているのか?

特別なことは特にしていません。

的確なことをやり続けているだけです。

当たり前って思うかもしれませんが、めちゃくちゃ重要ですからね?

まず「的確なこと」についてです。

多くの人は何が的確なのかわかりません。

わからないから最初から誰かに教わろうとするわけですが、その時点でアウトです。

わからないものをわからないと悩み続けることが、結局は的確なことに導いてくれます。

自分で悩み、これだ!というものを見つけてから人の意見をもらいましょう。

そうすることで、より洗練された「的確なこと」になります。

自分で生み出したものを研磨するからこそ意味があります。

誰かが生み出したものを自分風に少しだけ形を変えても、長続きしません。

次に、やり続けること。

これも技術がいることです。いわゆる習慣化です。

ここ数年、僕は習慣化の実験をしてきました。

手帳、日記、運動、花の水やり、ダイエット、英語、食生活の改善など、たくさんのことを試してきました。

習慣化はオタクみたいになってきた僕ですが、ここでは詳細を省きます。

ひとつだけ言えることがあるとしたら、人には習慣化できるものとできないものがあるということです。

お金をかけて強制的に習慣化する方法はありますが、それは最終手段としています。

よく、ダイエットが続かなくて自信を喪失する人がいます。

ただ、そもそもダイエットは続けられる人がいるだけで、続けられない人はそれはそれでいいのです。

肥満が命に関わるなど緊急性の高い人は無理にでもやったほうがいいかもしれませんが、多くの人はそうではないですよね。

要は、「続けられない自分ダメだ」は間違いなのです。

続けられないことがあるだけで、自分は自分です。

平然と続けられることを続けましょう。必ずあるはずです。

やりたいことの実現に向けた的確なこと、かつ、自分が続けられることを見つけることがまずは重要です。

得た学びは、それらを通じてどこかで役に立つと思います。学びが役に立ったことに気づくことも、振り返りの醍醐味です。

 

人生をかけてやりたいこと

あえてちょっと大げさな表現を使っております。

言いたいのは長期的な視点で自分のやりたいことを実現させるには少し工夫が必要だということです。

とはいえ少しの工夫です。大げさな技は必要ありません。

的確なことをやり続けるだけですから。

自分はどんなことをやり続けたいのかは、日々を振り返っていれば自然に見えてきます。

実現できる行動をやり続ける、当たり前ですが、そうすれば実現できます。

実現しなかったとしてもその過程に無駄なことなんてないと容易に想像が尽きますよね。

やっていくうちに別のやりたいことができてもいいわけです。

過程を楽しむことこそ人生と思います。

 

 

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